出雲から大山へ
沖縄、二日目の朝。
オーナー氏に逗子、ヤンバル時代の話を
少しうかがいました。
ぶどうの発芽より前から始まる、
日々の農作業の疲労は
必然的に早寝、早起きになります。
しかし、畑から遠く離れ、PCも無いので、
うつらうつらと半眼で夜が明けるのを待っています。
持ってきた3冊の本は閉じたまま。
部屋のTVは見ないし、
だいたいTVが部屋にあったのさえ気が付いていなかった。
帰ってから、
TVもなくていい宿だったと言ったら
「えっ、部屋に大きなTVがあったでしょ」
とアシカに言われてびっくりした。
TV認知機能にモンダイがあるのかもしれない。
そのうち冷蔵庫や洗濯機も見えなくなる・・・。
そんなワタシにも朝食は見える。
ゆず、トマト、なんだったか?
・・・見えても覚えらんない。
腕の立つシェフが作った美味しい料理だったのは覚えている。
・・・画像があるから覚えていると思っているだけかも。
惑星ソラリスの不確かでおぼろげな画像に
ゆらりと切り変わりそうになる・・・
練達のシェフが選んだ食材の力強さが
いかにも高知らしくハッキリとして現実に連れ戻してくれる。
地元の野菜がベースだけど、必要なら北海道から沖縄まで
契約農家のバックアップがあればこそです。
一昨日の釜飯屋さんのスタッフが言い切った
「高知には最高に美味しい食材があります」や
「いずれ、親父と一緒に近郊野菜を作ります」と言った
古い友人の不敵な笑顔を思い出す。
高知は龍馬に空海(讃岐の生まれ)の2大素材に
司馬遼太郎が加担してイメージアップしてるなぁ。
深層水もあるし。
ところが、
パンだけは、富良野のレストランを思い出す。
(パン以外も美味しかったです)
たっぷり食べて、
帰る準備してから、
も一度、最後のジャグジーに。
早朝なので、まだお客さんは居なくて 、
写真撮り放題。
温泉もいいけど、
深度400mから組み上げる深層水は
ホントに皮膚がしっとり、スベスベになる。
出発前に
外のジャグジーにしっかり30分。
このミネラル・・・いいかも知れない!
*イカ釣りはねぇ、
海の底に延々とラインを繰り出し、
擬似バリにイカが乗ると、そうさなぁ
「まるで、濡れ雑巾を引っ掛けたみたいに重たくなる」
とても素敵な釣りには思えないレクチャーだったけど
美味しさに何度か通った。
これも笑った。
跳び箱の再利用としてはいいなぁ。
思いついて、カタチにするまでずっと笑顔だったろ。
きっと。
港の埠頭で水面を覗き込むと必ずいるゴンズイ。
海のナマズですな。
いつでも集団で「ゴンズイ玉」になっていて
ぐりぐりワサワサ楽しそう。
背びれと胸ビレに「毒」あり、ご注意。
途中には、こんな地域のニュースもあって
なごみます。
廃校なっても、地域の学校なんじゃね。
スキューバやってる友人は必ず言います。
「覚えてくれててね」
「ウツボが・・・カワイイの」
獰猛な顔つきですが
餌付けするとカワイイ・・・かなぁ?
食事中の「ハナミノカサゴ」の乱舞。
みなさんウットリと足を止めます。
スタッフの背中にも ハイッ ロゴが輝いています。
「廃校」がなんだかうらやましくなる。
受付の巨大おにぎりが気になって、
ぐるっと早足で回りました。
お昼前だけど、巨大だけど・・・
お客さんが通るたび、どんどん減ってる。
コレは、非常事態なので、
こっそり買って、こっそり食べちゃいました。
漁師さんの作る「サバ味噌」って
かなり甘めなんですね。
残すワケにはいかないので食べちゃいました。
とほほのほ。
「おなか空いたろ?」
そでもない。
「お昼は簡単にコンビニのサンドイッチでも」
ハゲしく同意し、結局小さなヨーグルトだけにした。
部屋で休み、プールに浮かび
な〜んもしない午後を楽しんで夕食。
クラフトビールとワインでスタート。
後ほど日本酒も。
太刀魚のフリット、焼きナス。
サーモンとカニ、アサリ
仔牛、オマール海老
カラメルムース、マンゴー。
楽しそうなカップル。
眠る前にもうひと泳ぎ。
浮かんでるだけだけど。
水平線が湾曲してて、
久々に「地球は丸い」を実感します。
前日入りのアシカ両親とはホテルで待ち合わせ。
全室、どどん〜と太平洋が付いてます。
勝手にコーヒー、紅茶飲んでくつろげます。
どん深の海は海岸も黒くて大きな岩だらけ、
なので、白い砂浜は窓辺の小皿の中に。
スパ(spa)は通常 温泉 を意味しますが、
こちらは海洋深層水のプールなんですね。
「その、取水場を見たい」とアシカパパのリクエストで
「アクアファーム」に行ってみました。
取水そのものは見られませんが、機材や仕組みは
展示してあって、詳しく楽しく案内してくれます。
深層水の取水時に「水」と一緒に減圧されながら
300m下から上がってきた魚たち。
真っすぐ、友好的な目の魚たちを初めて見ました。
どの魚たちとも「トモダチ」になれそうなほど
目が合います。
トドは前職がハンティング側(釣り道具のデザイン)だったので
ちょっとカンドーもんでした。
こっちは最近人気の「オオグソクムシ」。
最近は「ぬいぐるみ」やら、お土産の「巨大まんじゅう」を
作っている水族館もあるようで・・・
なんと悪趣味なと思っていたら、
思いのほか、カワイイ色でした。
むかし、近所のこども達が友好の証(あかし)に、
郵便受けにゾウリムシを毎日届けてくれたことがあって
以来、この形状には拒絶反応なんです。
さて、高知に行くとなれば
「にがりを土産に買いたい」と思っていて、
簡単に探せたので、一人で行ってきました。
社長さんご自身で農業用の使用方法を
アドバイスしていただきました。
以前から高知県産の「塩田にがり」を葉面散布に
1000倍で使ってはいたのですが、
「深層水のにがり」ぶどうにも良さそうです。
社屋のデザインが素晴らしいので写真を撮らせて
いただきました。
「これね、洋材なんですよ」
はぁ? 木・・・ですか、これ?
「はい、木です」
「海っ端じゃ、傷みが早くて、
昔っから洋材を使う文化があるんですよ、この辺りでは」
「縁あって、台湾の建築家に依頼しました」
とポコポコと叩きながら説明してくれました。
「にがり」20リットル、細身の女性社員が軽々と
車まで運んでくれました。
夕食は、少し走った釜飯屋さん。
もちろん高知ですから「タタキ」もいただきます。
カツオはあまり好きな魚ではないのですが、
高知の方が料理するタタキは実に美味しい。
岡山もこのくらいサワラに対する愛情が
あればと思ってしまう、くらい美味しい。
クジラの「サエズリ(タン)」です。
シーシェパードさんに怒られそうです。
食材はサカナで十分ですものね。
アジもまた美味しかった。
キンメはちょっとニクニクしいかな。
写真はまだ中間地点。
ここまで12km、ここから19km。9時間かかりました。
「なんでこんなことを?」の思いがつのります。
素晴らしい青空と風景ですが
ワシ歩くの・・・耐えられんかも知れんな(トド)
このリュックで10kg、それに水と食料が加わります。
ベトナムのすげ笠これが意外と人気です。
朝7時に出発して、途中のbarで休憩したり、午後3時か4時ごろ
宿泊地について、チェックイン。
シャワー、洗濯、夕食は8時くらいから、10時就寝。
考えてみればきわめて健康的?
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さて、こちらは日本の「トド&アシカ ファーム」
山のぶどう畑カンパラまで軽トラで約10分。
谷川沿いに450mの標高まで上がります。
昔、某自治体の議員さんをぶどう畑に案内した時に
この石垣の組み方を見て
「ここにはよほど有力な政治家がおられるようで」と
一人ごちていました。
確かに、こんなのあまり見ませんね。
さて、草刈りをぶんぶん。
まだ若い木が多くて、これからの畑です。
となりに竹林があって
そのルーツを断つことができないでいます。
根元から切ってもすぐに復活・・・
そうか、1mの高さで切る方法を試してなかったな。
やってみよう。
この畑ではハニービーナス、シャインマスカットが
大活躍してくれています。
帰りしなに見る風景。
夕方、道を下りながら見るこの風景に
トスカーナの塔の街「サンジミニャーノ」を思い出します。
ロケーションが似ているといえば似てる、
塔ではなくナイター設備のタワーが見えるだけなんですが、
再訪したいと常に思っています。
行けるうちに行っとかないとと思いながら20年。
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