北海道の道なら(4)

 

2021年10月12日(火)くもり、晴れ

 

7時、朝食のテーブルに着くと
窓に散歩する人の姿。
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女性二人、楽しそうに話しながら
時々、木の上を見ています。
一人は大きなレンズのカメラを持って。
後で聞いたら野鳥ファンで
「黄色いゴジュウガラを見たの」
「初めて!」
と嬉しそうでした。
 
朝食を前にしたアシカの胸には
昨日とは別のネコのアクセサリー。
(解像度が悪くて見えませんね)
      ↓
1012asa
トドは昨日と同じフライド卵(目玉焼き)と
分厚いベーコン。
アシカの皿からもらった
ソーセージを一切れ、
トマトジュース、ミルクジャムも美味し。
なんのことはない
素材が良ければこんなシンプルな
料理で満足なんだ。
味噌汁、干物、お茶漬けとかね。
 
 
さて、二泊した宿に別れを告げて、
屈斜路湖に行ってみました。
 トドは北海道の外周(海沿い)を
 何周もバイクで走っただけで、
 内陸はほとんど未踏なのでした。
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屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖です。
湖なのに半島もあるし、
波が立って海のようです。
しっかり固定されてるはずの桟橋の
中ほどで、不意に足が止まり、ドキドキ。
 風と波に囲まれ、ゆらりと不安感
 しゃがみたい気分。
 たぶん、幼少のころ川で溺れ
 きらめく光と水に包まれ、流された
 記憶がよみがえるのだと思います。
 
1012kussy2
 その時は父が駆けつけ
 素早く引き上げてくれ、
 事なきを得ました。
 
 ジツは姉にも別件で助けられたことがあり、
 父と姉はトドの命の恩人なので
 ありました。
 あはは、まっこと古希です。
 「古来稀」と言われるまで
 生き延びました。
 改めて二人に感謝です。
 
そんなワケでシーズン最初のプールや
大きな水溜りでは時として不安になります。
1012kussy3
こんな明るく平和な湖でもね。
 
  
20年ほど前「阿寒湖でイトウを」って
巨大魚のプロジェクトがあって
それは、すぐに雲散霧消したのだけど
いつか機会があったら阿寒湖を
見ようと思ってたけど
そこまでの時間はないようで
 
より近い摩周湖を目指します。
昨日走ったのはウラ街道で
今日は観光用の表街道?です。
ぐりぐりワインディングロードを
ズンズン登りました。
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約7000年前の巨大噴火でできた
カルデラ湖です。
とても湖面に降りる気になれない斜面です。
 
最近話題の九州南沖の鬼界カルデラと
同じくらいの時期にできたらしい。wiki
1012massyu2
それにしても日本は凄まじい火山列島です。
原発は端っから無理でしたね。
 
山を降り、友人が教えてくれた
ピザカフェを訪ねて休憩。
1012pizza
たこ焼き風ピザって不思議な
ものをいただきました。
 
流れる水がキレイだったのでパチリ。
この辺りの低地は湿原のようです。
1012pizza2
お店に飾ってあった斧。
こんなスタイルは初めて見ます。
開拓期に使われたモノでしょうか。
1012ono
原生林のよほど大きな木を
倒した業物だったのかな。
腕力も要りそうです。
 
やたらとある牧場をカクカクと曲がり、
走り抜け、ナビのおかげで
レンタカー事務所。
 
空港での待ち時間は展示パネルを見たり、
1012risu
 
なぜか台湾風のふわふわ かき氷。
いつまでたっても溶けることなく
ふわふわです。
甘すぎるんがちょっと。
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昨日食べらんなかった「鮭ぶし おにぎり」も
食べて時間調整。
 
便数少なく広々とした空港。
女満別空港の方が便数が多いらしく、
古い知り合いがいるので
いつか訪ねてみたい。
1012airport
羽田乗り換えで岡山。
*コロナ以降、毛布のサービスが
 無くなったのは老体には不便です。
 手ぬぐいを膝に置いて保温。
 
夜道は手慣れたアシカの運転でわが家まで。
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北海道の道なら まかせなさい。
ってつもりで出かけたけど
道や街はどんどん変わるし、
何よりトドが素晴らしい、
スペキュレイティブだと思ったエリアは
バイクで走ってこその景観でした。
たまたま知床の地域が整然と美しかったので
良かったけど、反省しきりデス。

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知床五湖(3)

 

2021年10月11日(月)雨、晴れ

 

知床の山をのんびり走っていると
前方に人影、駐車料金徴収所に
入り込んでしまったらしい。
「不意打ちみたいで嫌いなんだけどな」
と言いながらも目の前でターンするのも
大人気ない。観光のお布施と思い直進。
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「知床五湖」の案内看板を見ると
遊歩道があって、湖を見ながら歩けるらしい。
そんな気分じゃないけど、
高架木道は歩って見たいぞ。
800m/15分・・・気分転換にいい距離だ。
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 地上遊歩道コースもあって
 こっちは受付とレクチャーが必要。
 大回りコースは1周3km/90分、
 250円
 雨上がりとは言え、ぬかるんだ山道を
 歩いて楽しむ準備もない。
 
木製の高架をぶらり歩き始める。
見晴らしが良くて爽快です。
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アシカはすれ違う人たちに
積極的に「こんにちは〜」と挨拶して
ハイカーの気分を楽しんでいる。
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トドはよくぞこの湿原の上に
こんな木造物を作ったもんだと
土台を覗き込みながら歩く。
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夏場はギュウギュウなのかな。
 
これが「一湖」。
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湿原好きにはたまらぬ植生だろうけど、
とても地上道を歩こうとは思えない。
(トド母は原生花園好きでいくつか踏破)
 
高架には電気バリアが張られている。
動物の侵入を阻むため?
人が湿原や原野に降りるのを防ぐため?
両方かも知れない。
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電線は狭いのと広い間隔で3本ある。
それぞれ設定動物はなんだろうと
想像しながら歩く。
知床国立公園の山や道は整然と
保全され、ネイチャーセンターも
楽しい。
 
 
山を降り羅臼(ラウス)の町へ。
かつては、昭和の香りがする
この漁師町の活気を見るのが
楽しみだったのですが
今はちょっと寂しい町。
 
羅臼さ来たらば
この缶詰 撮らねばなんね。
1011todokan230 1011todokan220
トドの缶詰 。
さほど美味しいとは思えませぬので
海獣トドは食べずに可愛がりましょう。
 *トドの名前は大昔、北海道は大沼公園の
  バイク仲間に付けてもらいました。
  
昼食を食べそこねたので
巨大おにぎりを道の駅?で購入。
鮭の親子と鮭ぶし。
アシカは賢明にも牛乳たっぷりの
暖かいカフェオレ。
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鮭の親子にぎり
「イクラが入ってるから早く食べてね」と
お店は疲れた感じしたけど、
活気十分の素敵なお姉さん。
 むかし遠い親戚が札幌にいて
 「何やったって生きていけるんさ」と
 豪快に笑い飛ばすバァちゃんを思い出す。
そうだ。港町、羅臼も頑張れ。
 
アシカに運転を代わってもらう。
トドは巨大にぎりの満腹感でウトウト。
(おにぎりの1コは翌日の空港で食す)
 
海岸線をたどり、牧場から牧場を
縦横に地元のヒト速度で走り抜けて
予定より早く宿に到着。
1011house
正直、今はアシカの運転の方が
確かである。無念。
 
一休みして
夕食前の散歩。
1011kawa
少しラウンドして見える林の先に
小さな川。
きっと川があるよねと二人とも
思っていたので確認したかったのです。
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はい、やっぱりありました。
流れが思ったのと逆だったけど。
 
日本の清流じゃなくて
欧州の流れのようにゆったり。
(見たことないけど)
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ミレイの「オフィーリア」を
モチーフにした
流れの中に浮かぶ樹木希林さんの姿を
思い出しました。
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林の向こうに日が傾いていきます。
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夕食は
・それぞれ生ビールと白ワインを頼みました。
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ジツは当地のクラフトビールを
期待してたのですが無く、
昨日は久しぶりのギネス。
なぜか? 不本意。
 
・アミューズ(お楽しみ)
根室産 ニシンのリエット
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パテのような食感が美味し。
 
・冷前菜
枝幸産 毛蟹とカリフラワーのムース
コンソメのジュレ添え
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・温前菜
野付産帆立のポワレ レンズ豆のスープ仕立て
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・魚料理
羅臼産タラのポワレ ヴィネガー風味
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・肉料理
標茶産「星空の黒牛」サーロインのグリル 山わさび風味
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・デザートとお茶は別室のラウンジに
 案内されて、ゆるりと。
 
富良野メロンとミントのジュレ
牛乳のアイス添え
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牛乳のアイス・・・
牛乳そのものが美味しいのでしょう。
美味し。
ゆっくりと楽しみました。

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知床ぐるり(3)

 

2021年10月11日(月)雨、晴れ

 

朝食は7時にお願いしました。
1011asa
食堂の窓から見える
広々とした風景が爽快
・・・と言いたいけど
小雨でした。
昨夜は台風余波の
ちょっとした嵐だったらしい。
 
 
英国風の瀟洒な邸宅に合わせた
調度の数々なんでしょうが
トドは「すごいね」の一言で
済ませてしまいます。残念。
1011asa2
アシカは個々の部屋によって、
絵のコレクションの方向性の差を
見比べ楽しんでいました。
 
さて朝食。
1011asa3
 この同じようなショット、
 要るんかい?
 と言われそうですが
アシカの胸に輝くネコのお尻ブローチ(自作)が
面白かったのでパチリ。
 
サラダ、トースト、ベーコン or ソーセージと
卵料理。
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道東の気候でこの野菜が出来るんかい?
ってくらいの柔らかさと美味しさ。
ミルクジャムと細かく刻み込んだ
マーマレードの美味しさにも
惹かれました。
自家製ベーコンの香りと厚みに満足。
タマゴもしっかり美味しい。
 
部屋で霧のような雨を見ながら
少し休んで出かけます。
 
できれば知床半島は無理としても
・・半島を見たければ海か空か
  鉄砲を持って決死の縦走でしょうか
 
知床の山々をアシカに見せたかったので
バトラー(執事)に聞きます。
 弟子屈 → 斜里 → 羅臼 → 標津コースだと
 欲張りすぎでしょうか?
「ウラマシュウをお選びください」
 ???
 なんですろう。
 その「ウラ魔衆」ってのは
 ニンジャか何か?
「ウラ摩周です」
「摩周湖の東側の新道を使えば
 1時間は早いです」
 なるほど、それはありがたい。
 
で、ナビに助けてもらいながら
ウラマシュウ道へ。
 
せっかくだから摩周湖も見て行こ。
「霧の摩周湖」だから見えるワケないと
思ったらこの眺望。
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カルデラ湖ですね。
日本で一番の透明度だとか。
 
でも、ウラマシュウは車も
観光客の姿もなくてちと怖かった。
1017mashu1
トイレも閉まっていたし。
(バス便はなく、冬季は閉鎖らしい)
 
斜里町でモンベルとヘリーハンセンの
アウトドアショップを見て
斧や長靴に伸びる手を押さえて
トイレだけお借りしました。
 
 
オホーツク海沿に走り
「知床自然センター」で休憩。
 
クマのマークを使った
人間とクマが共存できる
自然保護も兼ねたコロナ対策。
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新北海道スタイル、
メッセージとしてもお土産としても秀逸です。
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「どこ、ここ、しれとこ」の言葉遊びも
楽しく、観光客にウケてました。
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実際にベンチにも「密を避けましょう」と
使用されています。
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マジメそうなクマさんに言われると
表現が柔らかくなりますね。
 
「コケモモ のソフトクリーム」発見!
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もちろん食べます。寒くても食べる。
想像よりもずっと美味しかった。
 ・和名 苔桃/こけもも
 ・英名 Lingonberry / リンゴンベリー
 酸性土壌を好み、痩せ地でもOK。
 秋に1cmほどの赤い実
 トドが探している◯◯ベリーに似ている。
 夏に弱くて栽培できないとこもそっくり。
 残念!
 
 
「携帯トイレ」↓ も自分のお土産として欲しかった。
1011kuma6
ショップをぐるぐる回っていて
買い忘れた。
一回100円は高いけど
どんな構造なんだろか?

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古希です(2)

 

2021年10月10日(日)晴れ

 

毎年ぶどうの収穫が終わるころ
小さな旅行を計画している。
1010anafuji200
今回は冬間近の道東です。
 
 
さて、これが今日泊まる*オーベルジュ。
*元々は郊外や地方にあって宿泊できる
 レストランの意。
1010manor
オーベルジュの何がいいって
酔っ払っても、
食べ過ぎても
すぐにベットに潜り込めるし、
話が佳境に入り、
もっとず〜っと話したくなっても
帰らなくていいってとこですね。
 
ところで、着座するまで
ドレスコードを心配していたのですが
シャツにラフな上着でも十分で
ホッと安心
リラックスできました。
 
  
・アミューズ(お楽しみ)
グジェールと生ハム。
1010manor1
グジェールって何?
「チーズを混ぜたシュー皮よ」とアシカ
中身なしの皮だけ!
ふ〜んと口にすれば、
確かに「お楽しみ」に相応しい美味しさです。
 
・冷前菜
阿寒湖産のニジマスのマリネ、
カリフラワーのバリエ
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苦手なマス系にはうるさいのですが
清れつな美味しさ!
 
・温前菜
羅臼産ボタンエビのフリット
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好物のボタンエビにニンマリ。
ビジュアル的にはおどろし気ですが美味し。
 
・魚料理
釧路産ヒラメのムニエル 白ワインソース
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話しながらのゆっくりの食事に
すでにかなりの満腹感ですが
美味しい。
 
・肉料理
狩猟したエゾ鹿肉のロースト
自家菜園のカシスのソース
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エゾシカは肉の中で最も美味しい。
と力説してきたのですが、
この日はちょっと。
 
デザートとお茶はラウンジに案内され、
ゆっくりと。
1010manor7
 
デザート
グレープフルーツ風味のクレムキャラメル
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量が少し多めですが
製法などアシカの解説付きが
楽しくて、
美味しくいただきました。
 
テーブルのガラスの下には
フライアングラー(釣り師)が
喜びそうな小物で楽しい。
1010manor9
フライフィッシング好きの数人の顔が思い浮かびます。
トドはその端くれにもなれなかった。
 
たゆとう流れを見つめるアングラーよりも
疾風巻き起こすモーターバイクの方が
楽しかったんだからしょうがないよね。
 
 
Ashica_ouen200_20210922201801
次回の「アシカ カフェ」は
・10月15日(金)
・10月16日(土)
*土曜日のお昼前後はできるだけ
 ご予約をお願いしま〜す。
 0866-21-2170(源内)

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コキは古来稀の意

 

2021年10月10日(日)晴れ

 

毎年この時期に小さな旅行を計画している。
ぶどうの収穫、発送が終わった骨休みです。
1010anafuji
 ↑ これ富士山です。
 
今年はトドの古希とあって
アシカが少し豪華にしてくれました。
1010ana
座席のモニターに顔が映っていたので
珍しく自画像を撮ってみました。
 
羽田で乗り換え時に、突然の空腹。
かつての良き時代のようにレストランが
選び放題に開いてるわけないのに、
幼児の如く訴えるトドに
1010goldcard
どこからか押し寿司を調達して
くれたアシカに感謝。
安心の老舗の味でした。
 
 
北を目指して飛ぶ飛行機が降りたのは
道東の中標津(なかしべつ)空港です。
 かつて「人間よりも牛の方が多い」と
 言われていたあたりです。
 今は知らんけど。
 
昼の2時なのに夕暮れのような天気の中
レンタカーをすっ飛ばして、ドアを
叩いたのは「トナカイ」さん。
 
1010tunakai1
土、石、草、木、蜜蝋などの自然素材で
作る、手作りクレヨンの工房です。
(北海道標津茶町虹別原野)
1010tunakai2
化学物質アレルギーの男の子と出会い
その子が市販のクレヨンを使えない
と知って自然素材のクレヨンを
作り始めたのがきっかけのようです。
 
トドがクレヨンさんを知ったのは数年前の
富良野、美瑛、東川をめぐる旅の帰り。
休憩で寄ったお店で地元雑誌に載っていた
記事を読んでからです。
 
で、昨年、注文。
年末年始の超ややこしい時期にも
かかわらず特急でクレヨンを送って
くださいました。
(ややこしい時期に
 アシカの誕生日があります)
 
そのメールでのやりとりの中で
・わが家がぶどう農家であるのを知り
・先方のお父さまが岡山出身らしく
 「療養中の お父さまに
  岡山のぶどうを食べさせたい」
とリクエストをいただきました。
そして、
今秋やっとわが家のぶどうをお送り
しました。
 
1010tunakai3
 
その話とは別に
いつか道東のホテル(オーベルジュ)を
訪ねたい思いがあって
トドの古希の記念に予約してもらったら、
 
ホテルとトナカイさんの住所が
近そうなのに気づいて
調べると
・牧場10コ分ほどの近さです。
・「時々ホテルのお客さまが乗馬の
  途中で寄られます」は
 トナカイさんの弁。
そんだけ近けりゃ、
行かないわけはあるめえ。
・・・ですよね。
 
お会いして良かった。
学生時代からの友人のような
しっくり感が嬉しくてあれこれ長話
(年の差はかなり離れています)
 
1010tunakai4
(この方もややこしい時期が
 誕生日のトナカイさん)
 
Todokaw90_20210112105001_20211016063301
関西にお住まいの方に朗報です。 
10月20日〜26日
神戸大丸店 7階「日本のものあわせ」に
トナカイさんが出店されます。
どうぞ
「自然素材で作る手作りクレヨン」を
ご覧ください。
 
  
 
さて、これが今日泊まるオーベルジュ。
1010manor250
 
   
Ashica_ouen200_20210922201801
次回の「アシカ カフェ」は
・10月15日(金)
・10月16日(土)
*土曜日のお昼前後はできるだけ
 ご予約をお願いしま〜す。
 0866-21-2170(源内)

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出雲から大山へ

2020年3月11日(水)晴れ

 

早朝、出雲大社にお参りしました。
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出雲大社域内の鳥居。

 

振り返ると、スロープを下った先、
門前の街中にも白い鳥居が見えます。
0311izumo2
白い鳥居の左手前に
かつては出雲大社前駅がありました

 

そして、拝殿に続く参道もまた
ぐんと下っています。
0311izumo3
つまり、鳥居を頂点として
前後、両方向がスロープになっています。
なんとダイナミックな演出なんだろう
と毎回感嘆します。

 

さらにこちらのスロープには
先をわずかに狭めてあって、
視覚的に遠近感を助長する工夫も。
(アシカに言われて気づきました)

 

拝殿、銅鳥居の手前にある
和魂・奇魂のエピソードを語る像。
0311izumo4
出雲大社の最も重要な「唱詞」
 さきみたま くしみたま まもりたまえ
 さき はえたまえ
大国主神(国つ神の主宰神)が国造りの
困難に直面した時、海の彼方から光る神が
現れ「分化繁殖」「整え統一」をアドバイス
したと言う神話に基づいています。wiki

 

拝殿
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御本殿
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素鵞社
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後ろの森は「八雲山」。
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早朝と時節でスキスキの出雲大社を
ゆっくりと堪能しました。

 

前日に食べた「おふく焼き」は
開店前だったので、
食べられませんでした。
美味しかったので、残念至極!

 

郊外の「出西釜」をさらりと探訪。
0311izumo9
たたずまいがいいですね。

 

お昼に少し前ですが
出雲そばを食べます。
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ちょっと遠慮して割り子3段。
でも最終的には4段を食べたので満腹。
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出雲そばは美味しいし、
割り子システムが
楽しいのがいいな。

 

雄大な大山に向かって走ります。
0311daisen1
先年、走った大雪山付近を思わせる
ゆっくり走りたくなる風景に
キモチが満たされます。
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涸沢に雪解け水。
残雪は点々とわずかです。

 

モンベルさんでちょっと買い物。
0311daisen4
ポーチやTシャツなどを。

 

少し離れたモンベルさんのカフェで
お茶とケーキを。
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この色に惹かれました。

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出雲へ

2020年3月10日(火)雨

 

さてと、
小雨の中をバビューンと出雲に向かいます。
0310izumo1
久々に見る日本海。
暖冬の今年はウサギは跳ばなかったかな?

 

出雲の國にも「すなば珈琲」はあるんですね。
スタバも鳥居の前にどんっとあります。
0310izumo4

 

「おふく焼き」の可愛さに目が釘付け。
おいしいニオイに足も止まる。
「じゃ買えば」とアシカあきれ顔。
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熱々の焼きたてが150円。
バニラアイスとつぶあんを
最中ではさんだアイスバージョンは
390円です。
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たい焼きぢゃなくて
ふぐ(福)のカタチがかわいくって
歩きながら食べてる女の子がたくさん。
おっさんはトド一人でした。
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中年期までは甘いもんは
一切口にしなかったトドなのに、
最近はあんこに近親感を覚えます。

 

ご当地クラフトビールのショップも発見。
今日が初日とか、
じゃ飲まないワケにはいきません。
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(鳥居の前でアシカ撮影)
このサイズで500円は観光地値段。

 

夕食は生ビールと日本酒で簡単に撃沈。
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0310izumo6
鳥居前はお土産もん屋さんと旅館がたくさん、
楽しいけど、ちょっとスレ気味でしょうか。

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古民家再生です

2020年3月10日(火)雨

 

ずっと見たかった群言堂さんに
行ってきました。
古民家を再生し、どう活かすかの
ハシリのころ本で読んで
いつかは見たいと思ってました。
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雨にぬれた、しっとり感がいいですね。
吹屋と似た街並みです。
時節柄、旅行者は少なくて
ゆっくり見られます。

 

「群言堂」1989年〜
  自分たちが考える
  暮らしの楽しさを発信する場所
0310gungen3
年を経て、燻された梁がたくさん交錯、
迫力だけど・・・掃除が大変だ。
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中庭を中心に棟が囲んでます。
昔のままの廊下の窓と
小さな濡れ縁。
晴れた日には縁に座って
ぼんやりできます。
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外光を積極的に取り入れた
明るく清潔なカフェ。
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おすすめは?
「地元で穫れたお米のおむすびをぜひ」
「ピクニック様に風呂敷で包んでます」
「ほどいてひざにかけてナプキン代わりに」
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ふろしきを開けるだけでワクワクしますぞ。
箸置きの小さな花がかわいい。
「出雲神結米のおむすび、
 豆と塩と赤米の三種」
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二つ上の写真、左上の黒いのは
飾りだと思っていたら
板ノリが3枚でした。
最後のおにぎりを3枚のノリで
ワシワシ食べるはめになりました。
味噌汁の出汁が深くて美味しかった〜。
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器や生活雑貨、衣類があります。
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敬愛するモタニさん愛用の紳士ウエアを
見たかったのですが、ありませんでした。
 あっても買えませんけど。
 トドが着ればタダの作業服にしか
 見えませんもの。
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歩道に木を埋め込むのって
あこがれます。
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むかし、使われていた石臼や流し、
醤油瓶、大徳利、鉢なども
雰囲気を醸し出しています。
0310gungen19
蔵の外壁だと思うけど、むかしのまま?
新しく塗り直す手もあるけど
過ぎた時間をとどめ、生活を
見せるのもアリですね。
それとも、らしく復元したのか。
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いつも気になるのが、床の処置。
ツカ石の存在をそのまま残す。
なるほど!
これもアリか。
0310gungen16
タタキもきれいに滑らかである必要はない。
うむむ、
少林拳法のワラシが泊まれば、
ひと月もたたず穴ボコだらけになるけど。
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むかし、わが家の土間は薄暗く、
作業空間でもあったので
あまり清潔な感じはしなかった。
掃いても、掃いてもホコリや土で
うんざりだった。

 

これステキと見るか
0310gungen14
小汚いと見るか?
ジツはトドは後者だったです。

 

街角の自動販売機も
雰囲気を壊さぬように
木製?木目模様のカバー付き。
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街づくり、商品作りも細やかな配慮が
見えますが、パンフやカタログ、
お知らせ、会報、ハガキなども
しっかり作り込んでありました。
0311gungen
少しだけ内容が「内向き」な気がしますが、
気のせいかな。

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旅の終わりは

2019年12月10日(火)くもり、晴れ

 

冬仕事と高齢のネコと犬も待っているので、
今回は2泊3日で帰ります。
でも、サイコーの気分転換になりました。
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この風景の中に居るだけで安らぎます。
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むかしの話ですが、
初めて入った吉祥寺の沖縄飯屋さんで、
同僚と二人でのれんをくぐった途端。
「あんたたち、ちょっと店番してくれる?」
と店主のオバさん。
返事も聞かず、外に駆けだしました。
ボクら信用されてるのかな?と
ビールを飲みながら待ってると
20分ほどして帰って来ました。
チャンプルと正体不明のおつまみらしきモノを
ようやく注文。
日々の仕事から離れて
「どっか南の島に行きたいな」と
話していると
「あのさ、絶対沖縄に行ける方法を教えよっか?」
と沖縄出身らしきオバさんが話に割り込んできた。
は〜い。
ぜひ、聞きたいです。
「必ず、沖縄に行ける方法はね・・・」
「毎日、沖縄に行きたい、行きたいと
 念じることさ」
「そしたら、必ず行けるよ」

 

トドの念じる力が弱かったせいか
それから20数年経って、吉祥寺の会社も辞め、
岡山に帰ってからやっと沖縄に行けました。
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行き始めたころ、
旅行代理店に勤めていた高校の同級生が、
「あのな、毎年のように利用してくれるんは
 ありがたいけど、
 お前、沖縄で何をしてるんだ?」
はぁ?
「ウチのお客さんのほとんどは、
 『一回行ったらもうええわ』
 『メシもさして美味ぅないし』って
言われるんじゃけど。
そっかなぁ、沖縄メシ美味いし、
国際通りを歩くだけで楽しい。
牧志市場は何度見ても飽きんけどな。
と答えた。
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ヘリオスさんの地ビールはめちゃ美味しいし、
竜宮通りの小桜さんに行けば
いくらでも地元の話をしてくれる
気のいいおジイやお姉さんが居た。
ソーメンイリチー、みそピー美味し。
泡盛の缶コーヒー割りもここで教えてもらった。
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4部屋だけの小さなホテルにしばらく通った
時もあった。奥さまの元気な料理と、
元コピーライターのダンナさんの話が楽しみで、
ハンモックの上で本を読みふける
ステキな時間もあった。
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今、余裕があれば石垣島まで足を伸ばしたい。
島唄を聴きながら泡盛の杯を重ね、
青森から石垣まで流れてきた?陶器屋さんの
コレクションを見たい。
そして、なにより岬の風景が素晴らしい。
八重山そばも石垣牛も美味しい。

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さて、早朝のホテルです。
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この時間はガランとして、人は居ないように
見えますが、メンテナンスチームが静かに
大活躍しています。
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多数で、素早く窓のくもりを拭い。
掃除もキッチリ。

 

ゆっくりと食堂に向かうのはお客さま。
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部屋から降りてくる人、
散歩から帰ってきた人で混み合い・・・ません。
12月、2月はオフシーズンらしく、
ゆっくり逃避したい方にはオススメ期間です。
ちょっと風があって、南国にしては
寒いかもしれませんが。
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白と黒のクジラに塗り分けられた
遊覧船もあります。

 

ゆっくりと食事をすませ、散歩します。
11時のチェックアウトまで本を読んだり
うとうとしたりです。
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さて、チェックアウト。
ロビーでは豪華なクリスマスツリーが
見送ってくれます。
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おや、
しまった!
ここって「アフタヌーン ティー」があったのか。
頼めばよかった。
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今回、少食のアシカとシェアするのに十分で
優雅なひと時を楽しめたのに。
スパムむすびが2コあればさらに満足。

 

さて、向かったのは
重量級の食パンで知られる?パン屋の
宗像堂さん。
住宅地をぐるぐる回って到着。
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ランチメニューのパニーニをいただきました。
熱々の溶けたモッツァレラとトマトと
パンの美味しさに超満足!
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小さなパンをいくつか買いました。
重量級の食パンをなぜ買わなかったのかは
自分でも疑問です?
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岡山のパンフェアで食べて満足だったのか、
一人では持て余すと思ったのか?
焼きたてを確かめるチャンスだったのにと後悔。
まぁ、ランチを食べに寄ることもあるだろうし、
次回ってことで。
相変わらず、ツメの甘いトド。と反省。
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夏にここを訪れた友人アキコさんに
「やっと行ったよ」とメッセージを送ったら、
すかさず
「ブランコ乗った?」の返事。
そうなんだ。
あれほどブランコ好きだったのに。
山のぶどう畑近くの牧師さんが作った
ブランコには何人もの友人を
 ほら空に手が届きそうでしょ
と案内してたのに。
若い娘が二人で楽しそうにインスタ写真を
撮ってたので遠慮しちゃいました。
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空港でアシカが空腹を訴えます。
「空港食堂で沖縄そばたべる」
ムリもありません。
このところスープやヨーグルトなど
柔らかいモンしか食べてませんから。
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空港ビルのイッチバン片隅にあって、
なまじな旅行者はまず行きません。
ここが美味しいと知っている空港職員や
地元の人がメインの「美味しい穴場」なのです。
前出のアキコさんも沖縄最後のごはんは
ここだったようです。
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もうメニュー見るだけでワクワクしますね。
で、沖縄そばを注文。
これがめちゃめちゃ美味しかった。
八重山そばよりも下に見ていた「沖縄そば」
お店によってはこんなに美味しいのかと
認識を改めました。
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毎回、「旅の終わりは空港食堂」と書いてますけど、
やっぱり美味しいです。
自転車旅の達人ウラタくんもファンです。確か。

 

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やちむん(焼き物)の里

2019年12月9日(月)くもり、晴れ

 

沖縄、二日目の朝。

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トド母は山育ちだったので、海が大好きでした。
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瀬戸内海でも、日本海でも、この海岸でも
海の近くにいるだけでうれしくて、
渚を歩いて貝殻を見つけては子供のように
喜んでいました。

 

だから、前回の訪問の時、
ほんの少し、小さじ一杯くらいの灰を
沖縄の海に撒かせてもらいました。
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高齢の両親と姉とトド&アシカの5人で
このホテルに泊まったこともありました。
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父はエントランスの眺望を楽しんでいる
と思ったら居なくなり、あわてて探したら
下の階でサックスの生演奏に耳を傾けて
いてホッと安心。
でも、そのあと昼に海岸を散歩した時には
「もういけん」と立ち止まり動けなくなったので
ベンチに誘導。
座り込むと顔がみるみる土気色になって、
「客死」と言う言葉が大文字で頭に浮かびました。
まぁ、すぐに回復して歩き出したのですけど。

 

そんなことを思い出しながら
朝食のレストランに向かいます。
バターやジャムのコーナーに黒糖バター、
ココナッツバター、シークワーサーバターを発見。
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いつも主食はご飯なんだけど、バゲットも少量確保して
味見しました。黒糖バターがパワフルで印象的。
今年トライしたぶどうバターは好評だったので
来年はウラタくんの黒糖とコラボして
黒糖ぶどうバターを考えてみようか。
黒糖の風味が強いので、香り立つぶどうの
ナイアガラか・・・それでも、まだ弱いか?

 

朝食は若者並みにたくさん食べました〜。
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カリカリベーコンが美味。

 

食後は庭園を散歩。
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どこも、訪ねたいとこはないけど
「やちむん(焼き物)の里」には行きたい。
前回は天候不良とファンが増えたため
焼き物そのものが売り場になかった。
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期待をかけて北窯ショップのドアを開けると
前よりマシだけどあまりめぼしいモノがない。
年に一度の「陶器市」がもうすぐなので
品が払底しているらしい。
コーヒー用の器を2コだけ買った。
日常に使うワイン用の器が欲しかったのだけどな。
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「やちむんの里」の林の中には
こんな工房がたくさんあります。
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あちこちの広場で若者(弟子)たちが
「陶器市」の会場作りを頑張っている。
風の中、テントやタープを張り、
ハタを立てて楽しそう。
思いの外、女の子も多い。
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猫もちょいちょい見かけます。
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こんな鬱蒼とした森の中の工房で
修行するってどんなだろうと
いつも思います。
目標があるから楽しいかな?
同世代の若者が競い合って学び、暮らす
学校のようなもんかな。
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この道で生き続けるすべを習得してください。

 

村の中央には巨大な登り窯があります。
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ワタシはここで初めて登り窯を見ました。

 

来るたびに訪ねるヤマダさんのギャラリーに
続く美しい道(お庭です)。
近作も見たいけど、庭に展示してる壺や
シーサーに毎回会うのも楽しい。
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残念ながらお庭は撮影禁止になったようです。
陶器市直前のため?作家さんのギャラリーは
どこもお休みでした。月曜日はお休みなのかも。

 

ランチは昨日もお茶しに寄った「波羅蜜」さん。
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昨日のお客さんの食べてたランチが美味しそうだったので
今日も来てしまいました。
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健康的で美味しそうでしょ。
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オーナー氏に逗子、ヤンバル時代の話を

少しうかがいました。

 

夕食は簡単な懐石。
泡盛を少し。
でもここに居るだけで満足。
手軽なパンや八重山そば、スパムむすびで
十分なのです。
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コンビニで買ったオリオンビールを
部屋で飲むのもまた美味し。

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