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神石未踏を行く

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2018年3月18日(日)くもり、晴れ

藻谷さんの講演「ブラモタニ」に行ってきました。
トドとアシカの住んでいる高梁市のおとなりの町
神石高原町(広島県)で行われました。
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「ブラモタニ」のネーミングが秀逸で、すぐに参加を
申し込みました。
主催の「フューチャーセンター福山」は
「瀬戸内の真ん中から自分ごとの未来を創造し、一緒に
 アクションを起こしていく」をテーマにしたグループです。
今回は「里山資本主義」著者の藻谷浩介さんを迎え、
中山間地域の神石高原でのフィールドワークと講演、
住民の方たちと一緒にワークショップそして懇親会と
盛りだくさんです。

神石高原町 小野地区
吉備高原の西端。標高280〜730m。
現在の戸数65戸 人口129人 高齢化率60%以上
主産業/農業(米、花卉、ぶどう、タバコ)

 神石(じんせき)高原・・・字面からしてイワクありげで
 昔から、いつか行ってみたいと思っておりました。
 行ったことがなかったから、タイトルは「神石未踏」です。


参加者と地元、小野のみなさんとの合同写真。
(ノベオカさん撮影)
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みんなでワークショップ、続いて懇親会の後の写真ですから、
みなさんお酒も入ってニコニコ顔。(クリックで大きくなります)

↓こちらが会場。
旧小野小学校で、今は「小野社会教育施設」として
活用されています。

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運動場を広くとるためか、校舎は一文字スタイル。
住民の方がよく利用されていると見え、手が入って
現役感アリアリの施設です。

長い長い一直線の廊下は70数メートル。
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たくさんの子供たちが今も毎日拭き掃除をしているかの
ようなピカピカの廊下。すり足でも釘の頭やソベラで足を
傷つけることはなさそうです。

短時間で広範囲を回りたいために車10台ほどに
乗り合わせてフィールドワークスタート。
まずは村の唯一のお寺、開山1593年 曹洞宗の
「天徳寺」さん。

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庭木は檀家さんが集まって手入れしています。

こちらのお寺の賽銭箱の投入口には住職さまの手で
こんな文が書かれており、全員が感動。
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言や良し、と次々に喜捨が集まりました。小銭ですけど。

「小野八幡神社」1618年再建
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(ヤスハラさん撮影)
備前焼の狛犬の迫力と見事さに足を止めます。

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(ヤスハラさん撮影)
本殿の銅葺き屋根の曲線の見事なこと、龍のウロコの
重なりのようにも見えます。

小さな村にしては随所に手の込んだ装飾の立派な社です。
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1867年の修復時には村人は3年間飲まず食わずで
過ごした・・・そうです。
モタニさんは石碑の文字を読んで、同時代の出来事と重ね、
整理し、時系列に並べ、その時代の説明を加えて、聴く人の
想像をどんどんふくらませてくれます。


「旧小野中学校」1950年竣工
大工さんに協力し、村人が手弁当で作った校舎です。
2階は講堂兼体育館で、舞台や映写室も備えられていました。
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横腹に破れた戸口のように見えるのは、一段上に位置する
運動場からの連絡橋梁だったようです。

小中学校の統廃合の時代背景を全国的目線で
詳細に語るモタニさん。(ノベオカさん撮影)
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廃校になった跡地の運動場にはライスセンター(脱穀所)が
建ちました。そのころの収穫量は210トン、生産者72人。
35年後の現在、68トン、生産者25人とそれぞれ1/3になりました。
と地元の方の説明を受けてモタニさんは
ぐるり周囲を見渡し
「この山の上の地域で水源はどこから取っていますか?」
「下界から持ち上げてはいないのですね」
「では、小高い山とそこの木が水源です」
「山の木を切らずに要所に巧みに残してあります」
「その下には棚田がいくつもあって稲作に十分な量の水を
 確保できたはずです」
「みなさん稲作を始めた初期、どこで米を作っていたと思います?」
「広大な平野ではなかったんです」
「平野には必ず洪水がおきます」
「水をコントロールできない時代では、こんな場所こそが
 稲作に適した場所だったんです」
「山の斜面で、一人で耕すのに十分な広さがあれば
 それで良かったんです」

「大古瀬の滝」
滝まで降りるルートは整備されていないので自己責任で
降りていきます。転んだ人も数人。
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この日は地元のスタッフが張ってくれたロープを頼りに
なんとか降りました。
(トドが歩くと落石が多いので途中で断念)

数人がたどり着き、滝つぼから歓声が湧き上がりました。
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(ノベオカさん撮影)
なるほど、歓声が上がるような美しい滝です。
滝マニアの間では幻の滝と言われているそうです。

滝の真上の小野城址と古墳は車上から紹介。
帰る途中、若い新規移住者のお宅にお邪魔して
お茶をご馳走になりました。
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最中も用意してあって、その甘さにホッと一息。
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右上はノベオカさんのドローン。

会場に戻ってモタニさんの講演。
最初にドバイの超高層タワーと王族のスライドを紹介。
「これ、1000年先はどうなっていると思います?」
「コンクリートは100年保ちません」
「超高層タワーも日本の高速道路もビルも10回以上
 建て直すことになります」
「それができるでしょうか?」
「アラブの王様の顔を見てください」
「目に憂いがありませんか?」
「富の源泉であった石油がもうすぐ枯渇するんです」

「ここ神石高原は1000年後どうなっているでしょうか?」
「たぶんあまり変わらないんじゃないかと思います」
「だって、古墳があるんですよ 6世紀の」
「1000年以上前からここで米を作り人が暮らしてきたんです」
「1000年先だって同じように暮らせるんです」


ワークショップのテーマは「未来の小野村」の新聞作り。
5、6人のグループで想像を羽ばたかせながら構成します。

「懇親会」
まずは全員でカンパイ、

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(ノベオカさん撮影)

大国主命が舞い、福の種(紅白のお餅)が撒かれます。

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今まで西粟倉村、高梁、新見と三回モタニさんの講演を
拝聴しその都度目からウロコで楽しかったのですが
今回ほどご本人が楽しそうにしているのは初めて。

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ご自分の故郷山口県に近く、旧知の仲間の主催による
心安さだったのかもしてません。
ベタベタの方言丸出し講演も心地よさげでした。

関東の某大学院生。授業の一環として、現場で学んでいる
若者です。
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好きなコトを、好きなように学べる学校環境について
話してくれました。

トドとアシカは暗くなる前に山道を通過したかったので
早めに脱出。

ほとんどのみなさんは最後までおられた様子。
楽しそうでうらやましい。
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(ノベオカさん撮影)

藻谷さん今回も目からウロコボロボロでした。感謝。
「フューチャーセンター福山」のみなさんお世話になりました。
小野さん、延岡さん、細川さん、二人の安原さんお会いできて
楽しかったです。
小野のみなさんお神楽を見守る目が優しく、一升瓶を抱いた
大きな笑顔が楽しそうでした。
藻谷さんの言葉に千年の誇りが持てましたね。良かった。

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