農薬はいらない!
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2017年1月28日(土)暖かい晴れ日
「植物ホルモンを活性化すれば 無肥料 無農薬 は可能」
を提唱する 道法正徳 さんの「果樹の永続可能な栽培方法」
剪定の講習会に参加しました。
「トドとアシカのぶどう園」では長年 無肥料、
農薬は2回だけ使っています。
農薬を使わずに美味しいぶどうを
作れるならそれに越したことはありません。
まずは公民館を借りての座学。
植物が育成する過程で自分の体内で作るホルモンの
種類とその作用について学びます。
さらに、具体的な農作業はホルモンの作用を助けているのか
阻害していないかの説明が続きます。
道法さんは長く農業指導員をされていたのですが、
従来の農業技術に疑問を感じ退職後、独自の指導を
しておられます。
こんな疑問から始まったそうです。
・雑草が生えると地温が下がり開花が遅れる?
→地温よりも気温の影響の方が大きかった。
・肥料は必要か?
→雨(水分量)の方が影響が大きいぞ。
→無肥料でも十分育つじゃないか。
等々の疑問は「植物ホルモン」をいかに活かすかに
収斂され、そのために栽培を見直すことになりました。
同時に徹底した省力化も実践。
写真は午後のぶどう畑での剪定講習。
真ん中でビールケースにふんぞり返っているかのように
撮ってしまいました。失礼!
ご本人はいたって謙虚で誠実な方であります。
苗を植え、枝をまとめ、縛ってひたすら天に向かって伸ばす。
充実した箇所で切り戻し、3mほど成長してから縛りをほどき
枝を横に広げる。
無肥料で、たっぷりの水にポリフィルムマルチ。
立つ枝(徒長枝)は切らない。
従来の剪定は木を弱めるためのものだった。
ぶどうの仕立ても長梢と短梢の両方を生かす
想像を絶する提案でした。うむむ。
植物ホルモンがどう働くかを説明しながらの剪定。
基本的に立ち枝を優先。
この日の受講生はぶどう農家が多かったので、場所を変え
いろいろなケースでの対応を教えてくれます。
4種の植物ホルモンの働きが頭に入れば
作業はシンプルな気もするのですが、
実際畑に立つと迷うぞ・・・ワシは。
結果として
●光合成のための光量はさほど気にしなくても良い。
晴れの国でなくとも・・・大丈夫だったのか
●土作りは必要無い。
みんな土作りは大好きなのに・・・必要なかったのか
●植物は上に向かって伸びる特性がある。
枝を横に伸ばすと、根の成長が止まる。
→苗を植え、すべての枝をまとめて縛りまっすぐに
空に向けて伸ばす。
・・・びっくりの結論でありました。
どうやら「植物ホルモンの有用性」が頭に入れば
無肥料・無農薬は可能らしいのですが・・・
まずはできるところからトライしてみましょう。
暗くなるまでいくつもの畑を巡りながら話を続け、
最後は元の公民館で質問タイムを設けるという
たっぷり時間をかけた講習会でした。
道法さんと企画者のニシノさんに感謝。
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