父のこと
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2013年1月7日(月)晴れ
昼、天気がいいからリハビリに散歩でもしようかと母に声をかけると
「父の月命日だから墓参りをする」と言う。
わが家の墓地までは60mほど。ゆるい坂道を杖を頼りに足を運ぶ。
お隣さんの庭を見ながらゆっくり、スモモ畑に目をやり足を止め
ひと息。風が吹かなければ暖かい日であります。
墓参りもしたことだし、今日は父のことでも。
アシカが嫁にきた時、トド父はすでに高齢でイラスト(アシカ作)
の如く飄々と仙人の域に達しかけておりました。
人間、斯くの如く年をとりたいもんです。
トドがぶどう百姓もやろうと思い
ついたのは、父が「畑仕事は
もうやめる」って言い出した頃。
従ってぶどうの作り方は直接父に
教わったワケではありません。
時々アドバイスを聞いたくらい。
だいたい仕立て方も違っていま
したから。それでも聞けば具体
的な技法や考え方を嬉しそうに
教えてくれました。
父は国鉄職員をしながら40年ほどぶどうを作っていました。
どのぶどうが一番印象に残っているの? と聞いたら
即座に「ピオーネ」
「あれは甘くて、大きゅうてエエぶどうじゃった」と
大きく笑いました。
この答えは意外でした。キャンベル、ベリーA、ネオマスカット、
モルゲンシェーン、甲斐路、ヒムロッド、紅伊豆、安芸クィーン、
オリンピア、まだまだ他にも多種作っていましたが「ピオーネ」か。
現在、このあたりのぶどう畑のほとんどはピオーネです。
それに反発してワタシは「誰でも植えているピオーネなんか
イヤだ」と思ったのですが、父の時代、ピオーネは最新鋭の
品種で、ごくわずかな園でしか栽培していなかったんですね。
従来のぶどうよりも育てやすく、パリッとして巨大な粒で充分すぎる
ほどの甘さ。収穫した時によっぽど感激したんでしょうね。
この話以降「ピオーネ」にも充分に愛情を注ぐようになりました。
何もピオーネが悪いわけじゃない。たまたまこの地方じゃ、みんな
が作っているだけなんだと。
それにしてもこのあたりじゃ「ピオーネ」は「ぶどう」の代名詞
なんです。
「百姓やってるんだって?」
はい。ぶどうを作っています。
「あぁ、ピオーネを作っているんだ」とわざわざ言い直されます。
いぇ、ピオーネも作っているんですよ。
ほとんどのヒトが怪訝そうに首をかしげます。
*長い間、農協さんがピオーネ以外のぶどうを扱ってくれなかった
のが原因ですね。
Comments
素敵なお父上だったのですね。心温まる良いお話です。
一方、私の父はいくつになっても“飄々と”の域には達しません。
ほんと、若い頃と変わりません。どこか悪いんじゃないか、というくらい元気です。今年七巡めの年男です。
因みに私と、息子も年男です。
「一家に巳年が三人いると蔵が建つ」と言うそうですが
その気配は全くありません(笑)。
Posted by: ゼッペル | January 11, 2013 09:25 PM
こんにちは(^^)/ ゼッペルさん
あれま、アシカも巳年ですぜ。
うちも蔵の改装くらいできるかな?
Posted by: トド | January 11, 2013 11:28 PM
89の叔母と85の叔父を招待しての我が家での食事会。オヤジは63でもうおりませんが、彼らがお里で言いたい放題。甥っ子(小生)に叱られながら・・・。いい時代を生きてきた、先輩には、またやろか。サイナラでした。
Posted by: タドちゃん | January 12, 2013 10:46 PM
こんにちは(^^)/ タドちゃん
楽しそうな会ですね。
土佐弁が部屋の中を飛び交うさま見たいもんです。
Posted by: トド | January 13, 2013 09:30 AM