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2010年1月20日(水)晴れ
アズさんは12年前に三匹の兄弟と一緒にトドの実家で生まれました。


母ねこチョロも真っ黒で、でもこの写真
じゃ子猫に埋もれてなんだかよくわかり
ませんね。右の白くてムクムクがマリ。
かわいいので真っ先にもらわれて行き
ました。左の白黒のまるまるぽっちゃり
はポコちゃん。やはりかわいいので
家に残る事になりました。
上にしっぽが見えるダークグレーは名前が
つけられるより前に行方不明に。そして下にちょろりとしっぽが見える
のがアズちゃんです。やせっぽちで、いかにも虫食らいっ子。目も開かず、
母親の乳首にもたどり着けないようなみそっかす。
「誰ももらい手がなければ処分かな」「放っといたら生きるの難しいね」
と言われて、じゃ、ちょっとだけ貸して。アシカがネコのモデルを探して
いるから。そんな経緯で50km離れた岡山のアパートに連れ帰りました。
あのな。かわいいけどウチじゃゼッタイ飼えない
からな。とアシカに念を押して引き合わせました。
ほどなくスケッチは出来たものの忙しくなって、
返しに行く時間が取れなくて、500回目くらいの
「飼っちゃダメかなぁ」の声にとうとう負けて
一緒に暮らすことにしました。
おとなりはシーズー犬を飼っていたし、大家さん
は地球の果てくらいに離れていたしね。
アシカにとって初めてのペットです。
でも、コイツは気に入らないことがある
と必ず仕返しを企む、反抗期の不良少女
のような気性でありました。
ふすまの影から肩で風を切ってふらり
歩き出て、スレ違い様に素足を爪で
引っ掻いて逃げるような、お世辞にも
「かっわいいネコちゃん」なんぞじゃ
なかったです。
少し大きくなって、実家に連れ帰った時、母ネコは我が子だとすぐに
わかって横になり、乳房をさし出しますが、おずおずと近づいても、
それからどうしていいかわからないようで、ぷいっと横を向きます。
親から離すのが少し早かったかなと反省し、母さんの分までも可愛
がってやらなくてはと不憫に思いました。

岡山市内に住んでいた頃は週に1、
2回の割合いで実家に通って農作業
をしていました。
アウトドア好きの黒猫アズさんを車
に乗せると車内をぐるりチェックし
た後はヘッドレストに飛び乗って、
トドのアタマを手で前に押し、無理
矢理に肩の上に寝そべってハンドル
越しに迫り来る風景をながめるのが
大好きでした。
冬はマフラー代わりで良いのだけど、
夏でもこの位置に固執するので、冷
房を入れても二人とも汗ビッチョリ
です。運転しているトドは後頭部が
ポァっと暖ったかくて、眠くてたま
らなかったです。
この指定席にはごきげんなアズさん
だったけど、巨大なトラックやブルトーザーとすれ違う時にはそれが
巨大生物に見えるのか、緊張して総毛立ち、ツメを最大限に出して
いつでも攻撃態勢に入るのでした。(ホントは逃げる用意だった)
背の高いクレーン車なんかはプレシオサウルス(首長竜)にでも見え
たんでしょうかね。


トドの実家に到る180号線を往復した回数では世界一のネコです。
アシカの実家(東京)までは車で1回、飛行機で2回。よく移動しま
した。停まっているバイクはひなたぼっこに最適らしく、トドのバイ
クはいつも泥の足跡が付いています。

産まれた田舎に帰ってからは畑に囲まれた生活を満喫しました。
草原を走り、木に登り、鳥を捕らえ、時に農作業を見守り、人や他の
ネコを寄せ付けず孤高のネコでした。
アズさん長く一緒に暮らしてくれてありがとう。また、いつか会おう。
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