I DESIGN
2月18日(土)晴れ
カゼっ引きなのでひらすら寝ている。
1972年、やっとこ美大生を始めようとしていた自分達にとって
石岡瑛子さんはすでに第一線で活躍するスターであった。
資生堂、パルコ、角川書店の広告キャンペーンはマブシク鮮烈な印象であった。
その後、フッと姿を消したと思ったら活動の場所をアメリカに移していた。
NY.を中心とする西欧圏での活躍は雑誌などでなんとなく知ってはいた。
いや知っているつもりだった。しかし、いま本人の文章を読むと、
日本で得ることのできる情報はあまりに断片でしかなかったのだと
ようやく判った。しかも、その情報はどうやら日本人にとって飲み込み
やすく加工してあったらしい。
「映画・MISHIMA」「M.バタフライ」「リーフェンシュタール」「コッポラ」
「オペラ・忠臣蔵」「ニーベルングの指輪」などの記事を読んで、なんか妙だ。
変だぞ。と思っていた疑問が読み進むにつれ氷解する。
表現者として世界のトップクリエーターと切り結ぶってのは、こういうことで
あるのかと認識させられる。少しだけ現場のゾクゾク感を垣間見ることができた。
ハリウッドやブロードウェイの制作の過程、監督による権限の大小も面白し。
異文化や異質な人と出合いスパークするシーンがスリリングで魅力的である。
評価:猫パンダ4.5匹
ヤスダ君、君は是非この本を読みたまえ!
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