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陽光の中に

10月25日(火)快晴

空あくまで高く、日射しをさえぎるものなし。
頭頂、両肩に秋の陽を浴び、昂然と首をもたげるもあり、
ただ悄然とうつむくもある。
集まった人々の間を読経の声がゆるやかに流れ渡る。

目の前には収穫を終えたぶどう畑があり、眼下には田園が連なる。
山間のわずかな集落を山林が囲み、その中に哀しみが満ちる。

山の畑の隣人、タキエさんが亡くなった。
この地に家を建て、子を成し、畑を耕し、ぶどうを植え、山林を育て、
彼はどこの里山よりも美しく整然とした日本の田舎を作り続げた。
日々の仕事として、百姓を働くのが何よりも好きな男だった。

逝くには早すぎたが、外仕事の好きな男にふさわしく、
夏のニオイのする陽光の中に去って行った。

行年74才。合掌。

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