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恐くて、悲しくて、うまい

3月18日(金) くもりと小雨が交互にやってくる
あちこちの畑をウロウロするが、一日中、ただウロウロしていただけ
のような気もする。
野菜の種も播かねばならねのに、おおそうだ!本業だって
いくつかまとめなければなんねのだす。アセる。アセる。

子供の頃のクイズで「恐くて、臭くて、美味いもの、な〜んだ」ってのが
あって‥‥正解は鬼がトイレでまんじゅうを食っている。なんだけど。

うちの父(88才)も食事時に「恐くて」「悲しい」時がある。
基本的にTVを見ながら食事をするのは好きではないのだが、
音が無いとサビシイと言われてTVをつけてメシを食っている。
でも、時たまに母が画面に目をやるくらいで、父はほとんど見ない。
と言うか目を閉じて一心に咀嚼している。
アシカは横位置で見ヅライし、トドにいたってはTVに背中を向けている。

そして、父は健啖家ではあるがゆっくり、ゆっくりとごはんを食べる。
最初に母が食べ終え、続いてアシカがハシを置く。
2ハイ目をおカワリしたトドが食べ終わっても、父の茶わんには
まだ半分くらいの量が見える。
父には申し訳ないけれど、毎回の食事に1時間半もかけるわけには
いかないので先に食器を下げ、片付け、洗う。
まだ無念無想で食べ続けている父のお茶を入れ替えて、
一旦それぞれの仕事にもどる。
何分かおきに交互に食堂をのぞいて見るのだが、なかなか終わらない。
一仕事終わってのぞくと、さすがに食べ終わっているが、
時々しょんぼりと肩を落していることがある。

声をかけると「ワシャー、悲しくてかなわんぞ」うん?どうして?
「TVを見ていたら、世の中こんなにツライことばっかりあるじゃないか」
「悲しゅうて、やれんぞ」
振り返ると、TVはタモリも小堺クンも出番が終わって、昼メロが
これでもかと不幸のオンパレードを展開しているのだ。

夜の食卓では恐怖におののいている時がある。
「なんと、世の中はコワイことばかりが起きとるがな」
TVのチャンネルは「ホンコワ」や「本当はコワイ家庭の医学」
なんて番組が霊や病気を持ち出してたっぷりと怖がらせてくれている。
一心不乱に陶然と口を動かした至福の食事が終わって、
目を開けばTVでは「恐くて」「悲しい」世界が繰り広げられていて
落差にがく然とするらしい。

早々に救出して、安全なベットに連れて行き寝かせる。
最近では、一人にする時には番組表を確かめるようにしている。

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