物好きなジーさん
2月24日(木) 曇り、ほんで雨、んでみぞれ
歩いても行けるほどの距離に姉の職場がある。
数年前の秋、出入りの業者さんからぶどうの詰め合わせが届いた。
フタを開けたら、見たことがないぶどうばかりで「何これ」って
皆で話していたところに姉が通りかかり、スラスラと教えたら、
なんでそんなに詳しいのとみんなビックリした。
「うちがぶどうを作っていたの、みんな知らんから」と姉がユウウツそうに話す。
「ふーん、それで」と相づちをうって先をうながすと、
「それがなぁ、その中に元農協の職員がおったんよ。そのコ、まだ若いんだけど
一番おどろいて」
「なんでそんなに詳しゅう知っとるん?こんげなぶどうの名前を知っとるんは
この辺じゃだれもおらんで。おったとしても、ほらあそこでぶどう作っとる
変わり者のジイさんの○○さんぐらいじゃろー」
言うてお父ちゃんの名前が出たんよ。
私は結婚して名前が違うから娘じゃとは思わんかったんじゃろうなぁ。
子供から見てもちょっと「物好きなお父ちゃん」かなぁと思うとったけど、
農協さんじゃ「変わり者ん」つーて言われとったんじゃろうなぁ。
もちろん、多品種にすると労力が増えるだけで営業的にはカシコイやり方とは
言えないのだけど、うちは今もあれこれ植えて少量多品種である。あはは。
「物好き」の系譜なんじゃろうね。
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